刀の正しい扱い方

刀 日本舞踊 基本 扱い方

皆さん、こんにちは!

日本舞踊のちんとんしゃんへようこそ。

今回は「刀の基本」シリーズの第二回目です。

刀の差し方や抜き方、刀の長さの注意点など、そういったお話をする本格的な勉強です!

刀の取り扱いで注意しなきゃいけないことをお伝えしていきます。

では、早速本題へ。

刀の差し方(男の場合) 

まずは帯に刀を差していく方法です。

刀を差す時は基本、最初に小刀を差して、次に大刀を差します。

帯の長さによってちょっと変わってきますが、一番外側か、もしくは二枚目ぐらいに差します。

小刀は外側、そして大刀を一番体に近い、内側の方の一枚目ぐらいにでも入れてみて下さい。

この差し方だと、小刀の上に大刀がちょっと乗っかるような感じになるんです。

そしてその二本の刀をしっかりと分けて差す!

そこで刀の前をグッと落とした感じが、侍の差し方になります。

侍から浪人へ(刀の差し方で役柄が分かる !)

それに比べて、刀の前を縦にすると、浪人という扱いになります。

実は、侍から浪人に変わる変化を表している踊りがあるんです。

それは「仮名手本忠臣蔵」のお芝居の中にある歌舞伎舞踊の「お軽勘平の道行」です。

勘平のお殿様が切腹して、お家が潰され、そして落ち延びていくというシーンなんですが、

勘平が自分の刀をふっと見て、縦にするシーンがあるんです。

これは気持ちが侍から浪人に変わるということを意味しています。

刀の長さ 

次は長さです!

刀には様々なサイズがあります。

大刀も小刀もそうですが、自分の体のサイズに合ったものをまず選ばなければいけません。

刀を抜くという作業をする踊りはあまりないんですが、絶対にないと言う訳でもありません。

その時に体に合ってないものを使うと、抜くのは大体抜けるんですが(なんとなく頑張れば)、次に収めるのが今度は大変なってしまう。

鞘の鯉口を探さなければいけませんし、自分の指を刺す可能性も出てきてしまいます。

なので、ちゃんと自分の体に長さが合ったもの、立ち上がって持った時に刀の刀身が床に突かないものを選んで下さい。

(舞台に出る前に確認しないといけませんね。)

実際に差してみて、抜くことと収めることが楽にできるかを必ず確認してください。

刀の納め方と持ち方

次は収め方と持ち方です。

刀には、刃のある部分と峰のある部分があります。

そして鞘の方にも同じく、刃の付く方と峰の付く方と、別れます。

(違う方向には差せません。)

そして、きれいに収めるためには、ちゃんと間違わない持ち方も考えなければけません。

帯に差す刀というのは刃が上になります。

上になった状態で、刀を抜く時は、手の甲を自分の方に向けて、親指の付け根の部分に必ず峰の所がくるようにして下さい。

(上から持とうとすると、必ず反対になります。)

そう持ったら、絶対に変えないでください!

よくある失敗なんですが、動かす時に手をもじょもじょ動かしてしまうことがあるんです。

そうすると刃が回転するので、切る時に刃が自分の方に向いてしまうんです。

そして握りが変化すると収める時にもひっくり返ってしまいます。

だから必ず最初に握ったら、変えない!

そして刀の鍔の部分から最低指一本分空けて握って下さい。

鍔の下の隙間が空いてないと、緩く動かせないんです。

詰まってしまうと鍔に手がぶつかってくるので、扱いやすくするためには必ず隙間を空けておくということ。

下も同じような感じで、金具の部分以外を握る感じです。

後はしっかりと小指をしめて、親指と人差し指あたりは軽く、という感じです。

逆にしないように!

両手で握っても、結局親指の付け根の部分がどちらも当たります

ただメインは右手になるので、左手は「化粧手」という形になったりします。

踊りの場合、実際に両手で握ることはあまりないんですが、握った場合は必ず同じように握りましょう。

刀の差し方(女の場合) 

さて、男性の場合はどういう風に刀を差すかとか、刀の位置はどうなのか、とお話しましが、女性の場合はどうなんでしょう。

まずは懐剣から。

刃はやはり上を向いた状態です。

これをまた帯に差していきますが、お扇子と同じような感じで差してください。

女性の場合気をつけなくてはいけないのは、帯締めがあるので、そこに引っかかる時あります。

女性の場合、抜くときは手の平を自分の方に向けて、やはり親指の付け根のところが峰の部分に当たるように抜いて下さい。

当然逆の持ち方もあるんですが、その持ち方になると攻撃性が表面的に見えてくるので、攻撃するより自害をするための懐剣には、あまり当てはまりません。

次はもっと長い刀の場合です。

鞘の色が違うことはありますが、鞘に付いている下げ緒というものは、後ろに引っかけておきましょう。

一本差しなので、二本差しのように前に倒さずに、刀の前をしっかりと上に上げて、自分の体の真横ぐらいに置くような感じです。

衣装になると帯の位置は普段の時よりもっと高くなります。

それで刀を差すので、結構上に出っ張ってきます。

このような刀は古典の舞踊でも出てきます。

「女伊達」という踊りの中に、やはり主役の女性が帯に差しています。

女伊達は刀を差して、なお背中に尺八をさしている粋な姉さん!

男のヤクザどもを蹴散らすような舞踊なんです。

刀の安全な扱い方 

そして刀を抜いた後、実際に扱う!

これが一番気をつけなければいけません。

やはり長いものですし、自分の目が届かないところまで刃先が行ってしまうということが一番ケガの元になります。

まずは、振り上げる!

切る前に振り上げたりする時は、特に後ろに気を付けてください。

後ろにもしも人がいたり、いなくても突然入ってくる時があります。

ですので、刃先が下がらず、必ず上を向くようにしてください。

刀を持った時はちゃんと自分の体の周りに刀を沿わせるようにして持っていくということ。

(振るのではありません!)

一番大事なのは、抜いても必要のない時は、自分の前に置いておくこと。

もしくは自分の体の横に、内側に刃先を向けて置いておく。

小道具だからあまり気をつけなくていいんじゃないですか?切らないから?

と思うかもしれないんですけれども、危険です!

どこかの劇団の人がお稽古中に立ち廻りの稽古をしていて、誤ってその刀で自分を刺してしまい、それで亡くなった人がいます。

ですから、皆さんぜひ刀を使う時は、気をつけてください。

刀を置く(刃向かう・刃向かわない) 

そして次は、鞘に収めた状態で刀をどう置くか。

刀をどこに置いてお辞儀をするとか、置く場所によって相手に対する意味合いが変わってきます。

置くときに、自分の体の方に峰の部分を向け、刃を外に向けて、特に左側に置くと、これは「刃向かう」意志があるんです。

で、すぐに左手で取って、右手で抜いた時には、切る意思がある。

「刃向かう」という言葉があったら、今度は「刃向かわない」という言葉もあります。

刀を置く時に、刃を自分の方に向けます。

そうすると、「刃向くつもりはありません」ということになります。

また更にその意志を消すんだったら、自分の右側、もしくは後ろに刀を置いてしまう。

そういった置き方で、相手に対する意思表示が出てきます。

だからどこでも良しで置いてしまうと、ここら辺わかる人が見ると、「わ!あいつ・・・刃向かうんだな!!」と。

それは避けたいですね。

最後に

今回はここまでです!

皆さん、いかがでしたか?

とっても勉強になりましたよね?(思い込みが大事!)

更に勉強したい方は他の刀のミニコースもありますので、ぜひご確認ください。

では、また今度、お会いしましょう!

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