日本舞踊で使う刀の種類と知るべく刀の部位

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みなさん、こんにちは!日本舞踊のちんとんしゃんへようこそ。

今回のテーマは「刀」です!日本舞踊に出てくる色々な形の刀、そして「柄頭」から「鞘尻」まで、刀の部位を紹介します。

では早速ですが、刀について最後までワクワクドキドキ勉強していきましょう!

刀の部位

まずは刀の部位の説明から。何しろ刀の部位の名称は、すごくたくさんあるんです!

ですが、日本舞踊をやる上でそんなに細い部位を知る必要はないと思います。

もちろん、真剣を扱う人(例えば居合抜きをする人)や刀オタクの人だったら全部知らないといけませんが、とにかく本当に多いんです!おまけに刀も色々な種類がありますし、時代によっても刀は変わってきます。

とにかく最初は、刀の握る方が「頭」(かしら)だと思ってください。「柄頭」(つかがしら)ともいい、そちらに「柄」(つか)があります。

そして、刀が収まるものが「鞘」(さや)です。刀のお尻の部分は「鞘尻」(さやじり)といいます。

ちょっと見づらいですが、鞘の柄に近い部分に「下緒」(さげお)という紐がります。

次は「鍔」(つば)です。柄を刃の部分から分け、刀を握る人の手を守ります。

柄の中心辺りに「目貫」(めぬき)という黒い物があります。そしてそのちょっと下に「目釘」(めくぎ)というものがあります。

本来はこの目釘という役を目貫がしていたころがありました。刀を押さえる材料でもあったのですが、時代が進むにつれてどんどん装飾品みたいになって来たんです。なので今ではこの目釘が一応刀を押さえる役割をしています。

刀を抜くと、鍔と刃のつなぎ目の部分に「はばき」というものがあります。

刀を買う時に気をつけなくてはいけないのは、安っぽい刀にはこのはばきという金具の部分がないということです。これがないと、鞘の収まりが結構スカスカになってしまい、きっちり収まりません。ちょっと振ったら飛んでいってしまう感じで、危ないので気をつけましょう。

で、抜かれた刀の刃の部分が「刀身」(とうしん)です。そしてその刃の波のような模様が「刃文」(はもん)です。

刃の先の部分は「鋒」(きっさき)といい、踊りとか立ち回りでもこの「鋒」という言葉はよく出てきます。

そして刀身の刃の付いてない側が峰(みね)です。

刀は刃の付いている側で切るんですが、逆にしてバンバン!と叩いて、「峰打ちじゃ!安心致せ」みたいなこともあります。(時代劇でよく見る、死んでないから安心致せ、のアレですね。)

実は昔は切るよりも殴っていたらしいです。戦の時は鎧を着ているので、どちらかというと刺すか、殴るか。殴って骨折をさせて動けなくして、そして最後は突き刺してとどめを刺す、と。

みんながみんなそんな名刀を持っているわけではなく、簡単に刃こぼれもすれば折れてもしまうので、どちらかというと切るよりも殴っていたそうです。

そして刀が収まる口を「鯉口」(こいくち)といいます。刀をキュッと親指で抜く時に「鯉口を切る」といいます。戦闘準備というか、戦う意思を表すことですね。

後は「しのぎを削る」ともいいます。「しのぎ」とは刃の中央よりやや柄に近い方の部分をいいます。日本舞踊で「しのぎを削る」なんていう振りはそうそうないんですが、戦いをしているせめぎ合いというか、よく刀で押し合ったりすることをいいます。

二本差しの大刀&小刀(侍役が使う刀)

最初に紹介する刀の種類は侍刀です。侍が使うのは主に「二本差し」といい、帯に差している二本は大きい刀の「大刀」(だいとう)と、大刀よりも短い「小刀」(しょうとう)です。

その長いのと短いのを二本差す。それが二本差しです。メインは大刀で、小刀は大刀がダメになってしまった時に使います。

侍刀というのはやはりそのまま、お城に勤めている、いわゆる城勤めのお侍さんが差す刀だと思って下さい。

紐が組んでありますが、何かあった時には紐を解いてたすき掛けをし、袖が邪魔にならないようにして戦うとか、もしくは切られたところを縛って止血に使うとか、そういったことに使われます。

二本差し(浪人役が使う刀) 

同じ侍刀でも、何らかの理由でお城勤めではない武士、いわゆる浪人の人たちがオシャレ(?)としてちょっと鞘の色を変えたりしていました。「朱鞘」(しゅざや)の刀はその一例です。

見た目でパッと侍と浪人の違いを表現するに一番近いのは、このように鞘の色を分けてしまうことでもありました。

あとは扮装の部分ですが、羽織を着ている着ていないとか、ちょんまげの下の所の毛が剃ってある剃ってないのかとかもありました。

浪人の場合二本差しの他にも、一応二本差しなんですが、大刀小刀ではなく小刀よりも更に小さな右手(めて)と呼ばれるものを差している人もいました。

太刀(位の高い武将役が使う刀) 

次は太刀(たち)と呼ばれる刀です。

どういった人が、どういった場面でつけるかというと、まずは武将で戦国時代。武将が戦刀(いくさがたな)として使うのがこれです。

これは鎧の上につける刀なので、帯にさせないんです。鎧を着けて鎧の上から紐を解いて、吊るした状態で刀をつける。

他の刀は帯に差しているので向きもちょっと変わってくるんですが、太刀の特徴は反りが通常の刀よりあるということと、装飾がさらに派手であるということ!

昔の武将というのは戦の場がいわゆるアピールをする場所であったということもあって、

姿形とか、こういう刀も派手なものが多かったということです。

あと位の高い武将となると、太刀の長さはもっと長かったんです!なぜかというと、位の高い武将というのは馬の上に乗って、馬上で戦うことが多かったから。そうなると通常の刀の長さだと下にいる敵にあまり届かないんです。なので長い刀を使っていた、と。

では長い刀を使ってそれを腰につけて、鞘から抜けたのか?というと、そうではないんです。

位の高い、要するに馬上にいる将には必ず足軽という家来がついていて、その家来は必ず刀を持ってました。で、馬と一緒に走っていた。(すごい作業ですよね。)そして武将がふっ、と手を出すと、足軽が急いで刀を出して、抜いて、敵と戦っていた、ということです。

こういった刀が戦場を表したような舞踊や鎧をつけたような役とかに使われます。後は大口(おおくち)という袴を履いた時なんかも、こういった太刀の形をしたものをつけます。

本当は刃を上にして帯に差すんですが、太刀はぶら下げて、日本舞踊の場合は鞘尻を上げてその状態で差していることが多いです。袴が邪魔になってしまって、刀を立てないと綺麗に収まりません。後は刀をぶら下げていて刀がブランブランしてしまっては、踊り難いですよね?

さて、太刀は鞘尻のところに「石突」(いしづき)というものがあります。そして鞘のもう少し中央に寄ったところに「関金」(せきがね)があります。

こういうものは鞘が割れないように付いています。

戦っていうのは人が入り乱れたり、暴れていますよね。そういった時にぶつかっても割れてしまわないように鞘を守るものなんです。

道中差し・一本差し(古典で登場するヤクザ役が使う刀) 

次に紹介するのは道中差し・一本差しです。これは古典舞踊の中で、ヤクザが使う道具として出てきます。

道中差しの特徴は、鞘に矩(かね)が付いていることです。

道中差とは言葉の通り道中、色々な旅をする中、今の様に道がなだらかではなかったので、やはり山の中へ入ったりとか、そういった時(もしくは暴れたりした時)に色々とぶつけたりするんです。

ぶつけてしまうと割れてしまい、割れてしまうと、今度は刀を納めるものが無くなってしまうので、危ない状態になってしまう。

ということで、刀を守るためにこういった矩が付いているんです。

そして侍刀(さむらいがたな)とは違って、紐は結んでいないものが多いです。

その紐も、刀を帯に差したり、あるいは素早く外した時に紐を解いて、たすき掛けをしたり。他にも紐をちょっと長くして、木に投げて鞘ごと引っ掛けて、紐で引っ張って体を持ち上げていったり。様々な形で役立てています。

あと侍とは違って、刀を一本しか差さないので、先ほどもいった一本差しがあります。極端に長くもなく、短くもなく、非常にコンパクトです。でも使い勝手の良い長さで作られているものが一本差しである、と思って下さい。

ドス(新舞踊で登場するヤクザ役が使う刀)

続いては、刀にちょっと見えないんですが、ドスと呼ばれる刀です。

ですがこれは古典の踊りで使うことは殆どありません。

例えば歌舞伎の中で踊られるような踊りであったり、いい方は悪いですが、「お堅い」感じの踊りの会では、まずこういったものは出てきません。

ドスという刀は新舞踊の現代的な歌謡曲であったり、役柄的にはヤクザが使う道具として使います。

なぜ同じヤクザものでも、古典の中で出でてくる物と出てこない物があるのでしょう?

それは簡単にいうと、時代です。

描かれる時代の区切りが道中差し・一本差しを使う時代のものは、どちらかというと古典のものが多いです。そして、現代的なものはドスを使うものが多いです。

では、なんでドスというのでしょう?

ヤクザが使う、いわゆる「脅す」。「お前、命が惜しくないのか?」って相手にいってることを「脅す」といいます。相手を脅迫するような、喧嘩を売る感じです。それを「脅す」、で「ドス」、といわれています。

懐剣・懐刀(女性役が使う刀)

次は、すごく小さく、女性がよく持つような「懐剣」(かいけん)というやつです。「懐刀」(ふところがたな)ともいいます。

こういった女性が持っているものは、どちらかというと戦うというよりも、悲しいことですが自害をするために持っていたのがほぼほぼです。

古典ではこれで踊ることはそうそうありませんが、衣装でちゃんとつけていることはあります。

新舞踊ではたまに使います。ヤクザのお姉さんの役の時とかですね。なので、これを持って踊るのは結構楽しいです。

最近の二本差しっぽい刀(コスプレで使う刀) 

そして次は、面白い形の刀二本です。

実は最近人気のアニメのキャラクターが使っていた刀が形となり、ネットとかで手軽に手に入れることが出来るようになったんです。

今まで紹介してきた刀はそれぞれやはり専門店みたいな所でないと手に入らないんですが、

こういった刀はネットで簡単に購入でき、値段もそれなりに安いです。

そんなに遜色もないんですが、特徴としては黒い刃の部分が木でできています。いわゆる竹光(たけみつ)と呼ばれるものなんですが、竹光だから竹で作られてるのか?というと、昔はそうでした!が、今は竹光はきれいにするのがなかなか難しいので、普通に白木の木を使って刃を作っています。

とても軽いです。軽い分疲れませんし、女性でも本当に軽く扱えます。それに比べると今までに説明している他の刀はすべてジュラルミンという金属でできているので、ある程度重さがあります。

光沢もあるんですが、こういった竹光のものでもちゃんと銀の紙が貼られていて、光沢を出せるようになっているものもあります。

座頭市の仕込み杖(杏奈のマイ刀)

杏奈のマイ刀も一本紹介します!桐箱に入っている「座頭市」の刀です。

「仕込み杖」という、刀といっても、実際は杖です。

仕込み杖の特徴は、やはり杖の中に刀が仕込まれているので、ちょっと刀身が細いことです。

それと、やはり反りがなく、まっすぐなんですね。

直刀(ちょくとう) というやつです。

ライトセイバー(新舞踊に使える刀?) 

そして最後に紹介するのは、なんと・・・

ライトセーバーです!これは家元の一番のお勧めであります。

古典舞踊の人や諸先輩の方々には「こいつ何言ってんだ??」と思われるかもしれません。

ですが、やはり時代というものは流れています。こういった道具も、その時代に合わせて、形がどんどん変わっています。

いつかこれが主流になるかもしれない!「刀といえば、ライトセーバーでしょ?!」といわれるかもしれない!

で、光るんですよ!!照明効果を上手く使ったら、絶対楽しい舞台ができるはずです。

いろんな可能性を持ってこういったものを使ってみると、楽しい舞台が作れるのではないでしょうか。

最後に

さて、今回はたくさんの刀が出てきました。刀好きには本当にたまらないです。そういった様々な刀に触れるのも日本舞踊の楽しいところの一つです。

実際、最近はヤフオクやメルカリとかで刀は簡単に手に入ります。こういう小道具系のものはかなり安く手に入るので、皆さんもぜひ調べてみてください!

もしくは、お稽古用の木刀(ぼくとう)もあります。木刀も色々ありますが、鍔(つば)のちゃんと付いたものもあるので、それを使って刀の長さであったり、握りや重み等を感じながらお稽古をしていきます。剣道の道具を売っている所等で手に入ります。

もし刀や木刀がなくても、クイックルワイパーみたいな棒とかを使えます。格好良く振ってみましょう!

そして皆さん。もし付き合っている人がいれば、プレゼントとかを考えるじゃないですか?次の機会はアクセサリーやスイーツではなく、自分が大好きな人に刀をプレゼントしてみませんか?

ぜひ検討してみてくださいね!

今回はここまでです。皆さんも刀の好きなところが見つかったらいいですね。

では、また次回をお楽しみに!

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