日本舞踊基本シリーズ「お扇子の基本・その2」

申酉 お扇子の使い方 日本舞踊
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みなさん、こんにちは!英御流の杏奈です。 今回は「日本舞踊基本シリーズ お扇子の基本」の続きです。

前回は、お扇子の開き方と閉じ方などを学びましたね。いかがでしょうか?片手で一間開きできるようになりました?

まだですか? 大丈夫です!私も左手で一間を開けないので何も言いません(笑)

今回の記事ではお扇子を綺麗に見せる秘訣と(プチ)凄技を学んでいきますが、その前にお扇子の正しい持ち方を説明しましょう!

お扇子の持ち方

1. うけとふせ

お扇子の基本的な持ち方は二つあります。うけとふせです。

「うけ」というのは手のひらが上の方に向いている状態です。親指以外の指を揃えた手の上にお扇子がきれいに伸びています。かなめは手のひらの中心にあり、親指で抑えられています。

このカタチをよく見る場面:お扇子を「本」に例える時に、手はうけになります。

「ふせ」というのは手のひらが下の方に向いている状態です。お扇子は手の下にあり、揃えた4本の指と親指に挟まれていて、カタチはうけの逆さまです。

このカタチをよく見る場面:桜の吹雪を描くために、お扇子はふせになります。

ここで気をつけていただきたいのは、手が山のようにならないことです。最初は、ちょっと苦しいかもしれませんが、指を綺麗に伸ばした状態を常に保つように頑張りましょう!

2. 握り込み

古典でよくあるお扇子の持ち方は握り込みです。

伸ばした手の中心にお扇子を乗せ、手を内へ返し、親指と他の指の間にお扇子を握ります。握った状態では、お扇子、手(親指)と腕が一直線です。

このカタチをよく見る場面:松というカタチを見せる時にお扇子を握りこみます。

握った状態からお扇子を外へ返してみましょう。指はきれいに伸ばしています。

このカタチをよく見る場面:部屋の角を一つずつ指す(とる)、世界の広さなどを表現する「角取り(すみとり)」という振りがあります。お扇子で指す場合は、最初の三つの角を握り込んで指し、最後の角を開いた状態で指すことが多いです。

3. お扇子を地紙で持つ

お扇子を閉じる基本を説明した時に、地紙をあまり触らないように気をつけましょうと言いましたね。でも、お扇子を地紙で持つ振りもあります。

持つところはこの二つです:

1. 天の真ん中
2. 親骨

地紙を傷つけないように、お扇子を手の平と親指の間に軽く挟みましょう。 このカタチは、お扇子を天のところで掴んで、一回転をさせ、かなめで受ける振りはちょっとした凄技でよくみます。

お扇子を投げる 日本舞踊の基本
お扇子をかえす

4. お扇子を親骨・小骨で持つ

かなめや地紙だけでなく、お扇子を骨で持つ振りもあります。

真ん中の小骨や親骨で持つ場合がほとんどです。細い骨は基本的に人差し指と親指でつかみます。

このカタチをよく見る場面:雨が降っている場面でお扇子を傘に例える使い方がよくあります。片手で真ん中の小骨をとり、お扇子を頭の前にかざすのが多いです。

5. 閉じたお扇子を持つ

最後に紹介したいのは閉じたお扇子の持ち方です。

まずは、閉じたお扇子はホウキではないので、強く握らないように気をつけましょう(笑)。親指は小骨の上に真直ぐのせます。山ができるだけ出ないように、他の指はお扇子を軽く握ります・・・むしろ、お扇子を握るの小指で要を締めるという感覚です。

閉じたお扇子を手で返す時には、逆に親指と人差し指のみという感覚が重要です。 握った状態でお扇子をかなめのほうにずらし、人差し指と親指以外の他の指をお扇子から離し、手首を外から中へ返す勢いでお扇子を半回転させます。

このカタチをよく見る場面:お扇子をタバコに例える時に、お扇子を片手で返す必要があります。

お扇子の動線(波の作り方)

続いては、お扇子をきれいに使う秘訣、お扇子の動線を紹介したいと思います。

きれいな動線を描くことにより、踊りが美しく見えます。 お扇子の動線は地紙の先、または、天から描きます。

例を見て、実際にきれいな動線を作ってみましょう! お扇子で「波」を描くのは踊りによくある振りです。波を作るには腕を水平に動かしていると思うでしょう?それは違います!腕は上下に動かしましょう! 腕を上下させながら、手で山を描きます。腕が上がれば、お扇子の先が進行方向に「山を登ります」。腕が下がれば、お扇子の先が「山から降ります」。腕とお扇子の動きはそれだけです。

でもどうやって波の流れを作るのでしょうか・・・? 波の流れは腕ではなく、上半身や全身で作ります。歩いたり、回ったりすることで、波が流れていきます。 ここで気をつけていただきたいのは、体が動いても腕が上下するだけということです。腕で流れを作ろうとしないでください。体が追いつけなくなってしまい、カタチが崩れてしまうのです。

凄技

ここまでは、お扇子の開き方や閉じ方、お扇子の持ち方や動線の基本など、お扇子の基本を学びました。 最後に、お扇子の(ちょっとした)凄技も覚えてみましょう。

「凄技」って難しそう!と思いでしょうか? 心配しないでください! 今回学ぶ凄技はやり方を分かれば簡単で、日本舞踊でよく使う「かなめ返し」という技です。

まずは、かなめ返しの基本を見せてもらいましょう!

やってみましょう!

かなめはうけになった手のひらと親指の間に挟まれた状態です。 準備としては、小指、薬指と中指の三本をかなめの上に持って行きます。そうすると、お扇子は人差し指と親指に挟まれる形になっていますね。

つづいて、手首を中に返しながらお扇子で丸を描きます。お扇子が半回転したら、親指がお扇子から離れ、人差し指と中指の間に挟まれています。 回ってくるお扇子の勢いを止めずに小指と薬指を人刺し指の方に持っていき、さらにお扇子を半回転をさせ、上の方に持ち上げます。お扇子は人刺し指・薬指・子指の三本と、お扇子の後ろ側にある中指に挟まれています。親指はかなめを下からサポートします。

かなめ返しはそこまでですが、上がったお扇子をそのまま「戻す」場合もよくありますので、早速やってみましょう!お扇子を持ち上げたら、外に倒し、小指と薬指をお扇子の後ろ側に持って行きます。お扇子は人差し指と中指の間に挟まれています。そこから、すぐに中指も離し、親指で親骨をつかみます。最後は、お扇子を握りこむだけです。

かなめ返しをズムーズに行う秘訣は、お扇子が自然に作ってくれる動線を止めないことです。

基本的な指の「作業」に慣れたら、お扇子の重さや形を利用し、手首とお扇子で円の線をかいて、丸い動線を作ってみしょう。 腕を伸ばして、手首を外から中へ回すとこによって、お扇子を一回転させることができます。自分の重さでお扇子が回ってくるので、指は余計な邪魔をせずにお扇子が落ちないようにサポートするだけです。お扇子を上に上げる時も、手首を回してお扇子の勢いを利用し、地紙の先から丸い動線を作りましょう。

お扇子をすぐに戻す場合には、お扇子を真直ぐ上げるのではなく、手首を若干後ろに倒し、丸を描くようにお扇子を一回転させます。 最初はうまくいかないことが多いでしょうけれど、練習すればかなめ返しをスムーズにできるようになりますよ!

今回の基本話はここまです。お扇子の持ち方から動線の作り方やかなめ返しまでお扇子のさまざまな基本を学んできました。

いかがでしょうか?

お扇子はとても多様性のある小道具でしょう?みなさん、ぜひお扇子を手にとってクルクル回したり、投げたりして遊んでみてください。

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