日本舞踊基本シリーズ「お扇子の基本・その1」

お扇子の基本 日本舞踊
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日本舞踊ではたくさんの小道具が登場します。扇や傘、手ぬぐい、団扇、刀、棒などなど。

それぞれの小道具を(凄技を含めて)スムーズに扱い、色んな表現に活かすために、基本を覚えましょう。刀や槍のような危険な小道具もあるのでケガしないように、基本を守るのは重要です。
今回は、日本舞踊でもっとも大事な小道具、お扇子の基本を学びましょう!

お扇子はどんなもの?

日本舞踊で使うお扇子は扇(おおぎ)や舞い扇(まいおおぎ)でも言います。柄はさまざまですが、カタチはだいたい一緒です。

お扇子の基本を学ぶ前に、まずはそれぞれの部分を覚えてみましょう。

みなさんが暑い時期で使っているお扇子より、日本舞踊のお扇子は大きくて、通常サイズと尺(しゃく)二つのサイズがあります。どっちを使うかは踊り手の身長次第です。例えば、男性の日本舞踊家が女を踊る場合には、体を小さく、女らしく見せるために、尺を利用すると効果的です。

お扇子で挨拶

日本舞踊ではお扇子を使って、挨拶することが多いです。例えば、お扇子を自分の前に置き、お辞儀をするのが、お稽古の前の大事な挨拶です。また、ご祝儀曲などかための古典はお扇子を使った挨拶で始まることが多いです。

では、挨拶する時のお扇子の基本を詳しく学びましょう。

まずは、お扇子の出し方から!右手で、帯の左側にさされたお扇子の地紙の部分を軽くつかみ、ゆっくりと取り出します。お扇子が少し出てきたところ、左手で下の部分をサポートしましょう。
お扇子を取り出したら、胸の前に、地紙の部分が(自分から見ると)左、かなめが右の方に来るように右手と左手をずらし、左手は受け(てのひらを上向き)で、右手が伏せ(てのひらを下向き)になるよう、お扇子を返します。

最後は右手でお扇子を自分の前に置きます。お辞儀をする時に、膝とお扇子の間に手が楽に入るのが、理想の距離です。左手は膝の上です。

お扇子の地紙は客席方向に倒れています。

お辞儀が終わったら、右手でお扇子をとります。踊りでお扇子を使う場合は、そこから踊りに入ります。使わない場合は、お扇子を帯にしまう(お扇子を帯にさす)作業があります。

まずは、右手で持っているお扇子を胸の前に。左手で下から受けるようにお扇子の中央部分を持ちます。地紙が右に、かなめが左に来るように左手でお扇子を返します。そうすると、右手が受けで、左手は伏せです。お扇子を開く時と逆ですね。

左手を要までずらし、お扇子を帯まで運びます。左で帯の「入り口」をうまく準備すると、お扇子はかなめから入りやすくなります。最後は、左手を帯に当てながら右手でお扇子を軽く帯に刺すだけです。

挨拶以外でも、お扇子を帯から出したりしまったりする基本は同じです。もちろん毎回そこまで丁寧にやる余裕はないし、その必要もないけれど、体が基本を覚えれば、急いでお扇子を出したりしまったりする時でもきれいなカタチがなんとなく保つことができます。

お扇子を開く

回りながらコッソリと、または腕の勢いでパッと派手になど、日本舞踊ではお扇子の開き方にもさまざまな方法があります。

ここでは、胸の前で観客に見えるところでお扇子を開く基本を覚えてみましょう。

左手は下から、右手は上からお扇子の骨部分をつかみます。両方の親指は後ろから上の親骨に当てて、右親指で親骨を押し上の一間を開きます。開きにくい場合は、少し斜め上に押してみてください。

続いて、左手で骨部分を抑え、右手を真正面に伸ばしながらお扇子の骨を一つずつ、地紙の末の両先胸と一直線なるまで開きます。

お扇子を閉じる

踊りの中でお扇子を閉じる作業もよくあります。開くことと同じく、閉じ方がさまざまですが、お扇子をきれいに閉じる基本を覚えましょう。

お扇子を開くのは自分の体の前で行いましたね。それに対して、閉める作業は体の右側で行います。開いたお扇子を右手で握って、天が真正面に向くように、右側(少し体の前)に持って行きます。

左手で骨を上から下のほうに押しながら、お扇子を閉じます。

ここで気をつけていただきたいのは、地紙ではなく、必ず骨を押してお扇子を閉じてください。地紙から押すと、紙が傷ついてしまうからです。

英御流寿光家元に、お扇子を開く・閉じる作業を説明してもらいましょう!

 

一間開き

上記で説明したのは、お扇子を完全に開く、または、完全に閉じる基本でしたが、一間だけ開いたり、上か下の一間まで閉じたりする場合もよくあり、「一間開き(いっけんびらき)」と言います。

両手での一間開は、普通に開く手順とほぼ一緒ですが、多くの一間開きは両手ではなく片手で行います。最初は片手でお扇子を開くのが難しいけれど、コツわかれば簡単です。

まずは、お扇子を準備しておきましょう。新しいお扇子はとてもかたくて片手で開けないものがほとんどなので、柔らかくなるまで開いたり閉じたりしましょう。

上の一間、下の一間、二つのやり方があります。

上の一間を開く場合は、人差し指で他の骨を抑えながら親指で上の親骨を外に押して開きます。以前説明しましたが、まっすぐよりも斜め上の方に押したほうが開きやすいです。

下の一間は上の一間を開くより少し難しいです。今回は、親指が他の骨を抑えながら、人差し指で下の親骨を自分の方に押します。方向を間違えたら、どんなに押しても開かないので、気をつけましょう!

一間開きを左右片手でできるとベストなので、少し練習してみてください。

・・・どうしても片手で一間が開けない方、心配しないでください。両手を使って開いても問題ないですよ!私もいまだに左で一間を開くのに苦労していますよ。もちろん、先生には内緒です(汗)

お扇子を一間まで閉じる場合もよくあります。ただ、お扇子を以前に説明した通り上から押して閉じると、最後の一間まで閉じてしまいますよね。ここにもコツがあります!

お扇子を右手に持ち、上の一間を残したい場合には、左の人差し指を上の一間に入れて、一番目の小骨を押しながらお扇子を閉じましょう。下の一間を残したい場合は、右手の人差し指を下の一間にストッパーとして入れて、左手でいつも通り上から押しながらお扇子を閉じましょう!

一間開きの基本やコツをもう一度ビデオで確認しましょう!

いかがでしょうか?

コツを知れば、お扇子を開いたり、閉じたりする基本は難しくないでしょう?

次回では、お扇子を綺麗に見せる秘訣や凄技をお教えしますので、楽しみにして下さい!

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